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肯搆泉達録 巻1〜巻15
肯搆泉達録 巻1〜巻15
概要
製作者:野崎雅明/著
年代:文化12年
形態:毛筆稿本
数量:15冊(566丁)
大きさ:縦24cm
請求記号:【T204−31】
解説
越中通史の先駆けともいえる壮大な物語記録で、文化12年(1815)の完成。著者の野崎雅明の祖父伝助は、富山藩に御前物書役として仕え「喚起泉達録」を著した。その志を継いで著作を完成させたことが、『書経』のことばである「肯搆」と名付けた由来といわれる。雅明は学問熱心であり、享和2年(1802)から藩校広徳館の学正を勤めた。全15巻のうち初めの12巻は古代神話から書き起こし前田氏の治世に至り、終わりの3巻に紀行・地誌・年表を加える。本書は野崎家旧蔵書であることから雅明自筆になるもので、また、木版刷りの版下とするために丁寧に清書されている。富山日報社社長の横山四郎右衛門氏が入手されたが、昭和15年に旧富山市立図書館へ寄贈され、県立図書館へ移管された。当館には、前田文書本(前−120)、光定手写とある吉田氏蔵本(T204−28)の写本を所蔵している。また、明治25年(1892)に富山日報社から刊行され、昭和49年に富山県郷土史会が詳細に校注したKNB興産の刊本がある。
内容一覧
イ 船倉神輿能登神闘浄之事 ロ 大彦命越中へ下向并保郷庄之事 ハ 大君子命征伐阿彦之事 ニ 美麻奈彦為越国造之事 ホ 武内宿弥地理検察并藤津之事 ヘ 皇輿御幸越民奉産物之事 ト 南方書記大牧并荷前祭之事 チ 御震翰忠孝二字礼并八幡村八幡之事


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