HOME

★当館所蔵の古文書を閲覧される場合は、備え付けの「貴重書等閲覧申請書」(書式  PDF WORD )にご記入の上、富山県立図書館館外貸出カードもしくは免許証・保険証等お名前・ご住所の確認できるものをお見せください。



五十嵐文書

21点 元禄8〜嘉永元(1695〜1848)

礪波郡内島村(現高岡市)の加賀藩十村役五十嵐家に伝来した史料で、主とし て礪波地方の農政に関するものだか、なかには越中を代表する歌人・国学者であ る篤好の自筆があり、きわめて貴重なものとされている。





市田文書

315点 天明3(1783)〜明治初期

新川郡粟島村(現富山市)の加賀藩新田才許市田家に伝来した史料群で、主に農政関係の御用留から成る。昭和40年に市田家より受贈。





市川文書

258点 江戸末期〜明治元(1868)

富山市の富山藩士市川家伝来の文書で、主として富山藩政に関するものである。特に三代市佑、四代金六の時代(寛政〜安政)の御用留が多い。市川家は代々近習頭や御裏預りなどを勤めたことから藩主の生活について記したものもみられ、富山藩政や藩士の生活を知ることができる。昭和18年に旧富山市立図書館より引き継ぐ。





伊東文書

219点 享保6〜明治5(1721〜1872)

新川郡沼保村(朝日町)の加賀藩十村役伊東家に伝来した近世中・後期の史料群。史料は農村支配や勧農・年貢の収納など十村の役向きを記した「御用留」(享保6〜明治5)加賀藩の算用場や改作奉行から出された触書を写した「御触留」(寛延3〜慶応3)及び郡奉行などへ提出した注進書や上申書を控えた「上留」から成る。すべて年代別に簿冊の形になっているので扱いやすいが、1冊の厚さが30pに及ぶものがある。旧富山市立図書館から昭和18年に引き継がれ、加賀藩政や農政史の研究に資されている。





斉藤文書

267点 絵図251点 江戸後期

礪波郡宮森村から射水郡作道村の十村役を勤めた斉藤家に伝来する文書、絵図群。昭和51年9月に斉藤靖彦氏から寄託を受け、昭和62年4月に寄贈に変更された。内容は村方に関する十村文書であるが、水害復旧に功績のあった同家の役割から治水関係のものが多く、とくに治水を含めた絵図類は貴重なものが多い。





島倉文書

116点 享保6〜文政13(1721〜1830)

婦負郡寒江中沖村(現富山市)の加賀藩江才許・十村役島倉家に伝来した、婦負地方を中心とする農政記録。昭和34年に島倉家から受贈。





杉木文書

807点 江戸中期〜明治元(1868)

新川郡石割村(現富山市)の加賀藩十村役杉木家に伝来したもので、農政・災害などの役職上の全般にわたって記録されている。史料1点ごとに○△▲□等の符号を黒赤2色で区分し、さらにイロハ文字を組み合わせて整理されているが、その分類基準は不明。旧富山市立図書館が購入所蔵したものを、昭和18年に富山県立図書館が引き継いだが、内容がきわめて豊富なため、本県近世史の研究者によく利用されている。





武部文書

188点 天正5(1577)〜明治期

礪波郡三清村(現南砺市)の加賀藩十村役武部家に伝わった絵図、記録、写本等の史料群。天正5年の年記が見える「朝倉家録」(別途紹介)が飛び抜けて古いものの、その他は正徳・宝暦・文化・文政期といった江戸中・後期のものが多く、なかでも絵図92点は貴重である。なお、明治期以降のものはごくわずかである。昭和27年に古書店から購入したが、当時の整理方針によって1点ずつ別々に整理されている。しかし、仮リストによって全貌を知ることはできる。





富山藩文書

185点 江戸中期〜明治初期

伝来の経緯は明確でなく、旧富山市立図書館から移管された史料群。内容も種々雑多なものもあるが、「御分国之砌御家中高帳」「反魂丹ニ関スル諸事留書」「御触留(大須賀)」など富山藩の研究には欠かせない史料も数多く含まれている。





平野文書

231点 享和頃(1801頃)〜明治元(1868)

婦負郡野積村乗嶺(現富山市)の富山藩十村役平野家に伝来したもので、昭和47年11月に郷土史家の高瀬保氏の助言により、平野宗治氏より永代寄託。





前田文書

437点 江戸中期〜明治末期

富山藩主前田家伝来の史料群。昭和20年5月、館長大田栄太郎氏の尽力によって、同家から受贈。空襲下の東京から困難と危険を冒して富山へ輸送、さらにいなかへ疎開して戦災から守られた。写本・記録・絵図等。後の写し替えが多く、古くからのものが少ないのは、富山がしばしば大火で焼けたためであろう。富山藩政研究の基本史料。





松野文書(松林・塩野文書)

30点 天保10〜明治9(1839〜1876)

新川郡松林・塩野両村(現富山市)に伝わったもので、主として田地割帳。両村が合併して大沢野町松野となったのち、昭和51年8月に地区総代から受贈。





宮林文書

198点 江戸末期

放生津町(現射水市)の肝煎・波除主付宮林家に伝来した、放生津地方の波除に関する文書類。昭和39年に古書店より購入したが、内容としては特定のテーマに限定されたもので、貴重なものといえる。





吉田文書

179点 享保20〜明治12(1735〜1923)

婦負郡婦中町付近の肝煎であったと思われる吉田家に伝わった文書類で、江戸期の村に関する雑文書のほか、明治期の戸長役場の書類、石川県会日記などがある。戦後吉田家から受贈。





米沢文書

203点 寛文6〜明治6(1666〜1873)

入善町の米沢元健氏(元入善町長、自費で米沢図書館を創立)が自らの研究のため収集した文書類で、同氏没後の昭和42年県に買い取られ、これが県立図書館に移管された。主に下新川地方の町方・村方文書であるが、その出所は杉木文書・伊東文書・伊藤文書・野島文書・川合文書等々の伝来文書から流出したものから成立している。










加越能マイクロフィルム資料

加越能文庫とは、昭和23年に、前田育徳会尊経閣文庫から金沢市に寄贈された旧加賀藩関係資料群である(現在は金沢市立玉川図書館近世史料室所蔵)。北陸の近世史研究に欠かせない。富山県立図書館では、昭和38年より4年がかりで、金沢市立図書館の御協力により、越中に関連のある史料約2千点をマイクロフィルム500本余りに収めた。


HOME